今日は面白いことが続けて起こった。
お昼になる少し前、
事務所に息せき切ったおじいさんが登場。
何か慌てているのだか話がよく分からない。
「落ち込んでまって、ぜんぜんあがらんのや」
話をよく聞くと、近所の農道で車をあぜ道に落としてしまったらしく、
にっちもさっちもどうにもならないということのようだった。
詳しい話を聴いているより、見たほうが早いという事で、
工務スタッフと二人で現場に向かった。
おじいさんが言うように、確かに軽のワゴンが側溝にはまっていた。
ずいぶんと努力したような跡が見られるが、無理だったようだ。
乗ってきた軽トラ4WDで牽引したらなんなく脱出する事ができた。
こういう場はいは、第三者のほうが冷静に対処できるという良い見本のようだった。
次はまた事務所に別の老人(さらにお年寄り)が来て
「土砂をくれ」と言う。
確かに弊社は土砂も売っているので、どこへどの位と詳しい話を聴こうとしたが、
こんどはずいぶんと耳が遠い人らしく、「えー?」「なにー?」とてんで話が通じない。
最初は、
総務S女史が対応していたのだがらちがあかず、
事務所で仕事していた皆がどんどんとその話に入っていった。
そのご老人の耳元で大声で話をしやっとできたコミニケーションの結果、
どうやら水が漏れる田んぼの基盤に赤土を入れたいと言う事らしい。
しかし、弊社では赤土は扱っておらず、山土で大丈夫なのかと問答を繰り返したが、
結局ご老人の言うようにとりあえず山土をもって行くこととなった。
この間、およそ20分、事務所にいた職員総がかりでの対応だった。
ご老人が納得して帰ってからS女史が
「街中だったら相手にしてもらえないよね」と一言。
「田舎の会社で良かったね」
お年寄りに振り回された一日だったが、
お年寄りには親切にしようという気持ちが自然に働くのはこの地域の良いところだと思う。
そんな地域に会社があることはすばらしいと思わせる一日だった。
2009年3月31日火曜日
登録:
投稿 (Atom)